ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2025、6、6)

縦横・3×2.2cm

『論語』の中から「朋友」に關する言葉を刻そうと思い、學

而篇の二句を甲骨文で刻した、「有朋自遠方來」(朋遠方

より來たる有り)と、「無友不如己者」(己に如かざる者を友

とする無かれ)とである。共に有名な言葉である。最近では

知友が大概旅立ち、「朋遠方より來たる有り」とは行かない

が、其れでも時たまは有る、先般は北海道から同學の後輩

が顔を寄せてくれた。亦た吾が友は、全て己より優秀で真面

目であれば、「己に如かざる者」など誰一人居らず、寧ろ己

自身が「友に如かざる」輩である。


[ギャラリー一覧へ戻る]