ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、6、10)

縦横・2×2cm

『孟子』盡心上の一語を、古璽文で刻した「容光必照」(

容光必ず照らす)である。「容光」とは細い隙間に入る光

の事で、ハッキリとした明白な明るさが有れば、どんなに

細い隙間でも照らす、つまり聖人はどんな小さな事でも

ちゃんと照らし見る、と言う事である。盡心上には、「日

月明有り、容光必ず照らす」と有る。しかし、己が如き凡

人は、容光どころか本來照らしているはずのものさえ良

く視得ず、逆にどうでも良い様なものを照らして、其れに

あたふたする事が多い。


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