ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、6、13)

縦横・4.7×2cm

『孟子』公孫丑上の一句を甲骨文で刻した、「不得于心

勿求于氣」(心に得ざるも氣に求むる勿れ)である。心に

納得出來ない事でも決して感情や表情には表すな、と言

う事である。この言葉は、よくよく己が身につまされる、

妻の言動に納得出來ない部分が有ったにしても、その

不満を少しでも表情や言動に表してしまうと、立ち所にハ

リケーンレベルの波風が立ち、其れが治まるまでには多

大な勞力を必要とする。故に己の實感として、「心に得ざ

るも氣に求むる勿れ」は、名言だと思う。


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