ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、6、15)

縦横・2×2cm

『楚辭』九辯の一語を甲骨文で刻した、「歩列星」(列星

に歩む)で、夜の星空の下を歩く事である。諸々思い悩

む事が多くなってくると、夜の散歩と稱してふらふらと星

空の下を歩き、星を見上げては溜息をつき、亦た歩い

て亦た嘆息する、ただ歩いただけで何の解決策も見い

出せないまま布團に入る。明日になればと思っても、結

局何も解決していなくて悩みが更に深くなるが、最後は

もうどうでもいいやと言う諦めに似た居直りで、己を納得

させる。星を眺めては「俺は駄目なやつだなあ」と熟々

思うのである。


[ギャラリー一覧へ戻る]