ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、6、16)

縦横・5×2cm

『楚辭』卜居の一句を甲骨文で刻した、「孰吉孰凶何去

何從」(孰《いづ》れか吉孰《いづ》れか凶、何《いづ》こを

去り何《いづ》こに從はん)である。いよいよ検査入院が

近づいて來た、リスクの多い(問題發生一割彊、死亡例

も有り)検査であるが、己の心は既に決している。然りと

雖も時には細波が立つ。さて今後の己にとっては「孰れ

か吉孰凶」であるが、己自身は「何こを去り何こに從は

ん」としているのであろうか。因みに「凶」の字は甲骨文

に見られないので、『説文解字』の説明を勘案して作字

してみた。


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