ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、6、17)

縦横・2×2cm

『淮南子』精神訓の一語を甲骨文で刻した、「生寄死歸

」(生は寄なり死は歸なり)である。この世の生は假の宿

であり、死こそが本來落ち着くべき故郷に歸ると言う事

である。早くこの境地に至りたいと思うのであるが、雜念

が邪魔をして至れそうも無い。精神訓には、「生は寄な

り死は歸なり、何ぞ以て和を滑《みだ》すに足らん」と有る

が、俗人の煩悩が常に「和を亂し」ている。


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