ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、6、20)

縦横・5×2cm

『禮記』中庸篇の一句を古璽文で刻した、「行遠自邇登

高自卑」(遠きに行くには邇《ちか》きよりし、高きに登る

には卑《ひく》きよりす)である。何事も手順を踏んで行う

のが宜しいと言う事である。最近結果が良ければ、過程

は問わないと言う人を見かけるが、だからと言って其の

過程が、非合法であったりルール無視であったりして良

いはずは無いと思う。和を以て貴しとするならば、手順

やコンセンサスは矢張り必要となる。自由に権力が振る

える立場に在ればこそ、尚更ルールは重要であろう。


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