ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2025、6、24) |
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縦横・2×2cm 王羲之の「蘭亭集序」の一節を戰國篆文で刻した、「向之 所欣」(向《さき》の欣《よろこ》びし所)と、「以爲陳迹」(以《 すで》に陳迹と爲る)とである。序文には、「向の欣びし所、 俯仰の間、以に陳迹と爲る」と有る。將に人生はこの言の 如く、今良かった・幸いだと思う事も、瞬時にして過去の事 と成り、不安や苦悩に變わる事が多々有る。しかし、其の 逆も亦た有りで、「向の苦しむ所、以に陳迹と爲る」とも言 える。故に人は物事の變化に一喜一憂するのであろう。 |