ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印一顆(現代、AD2025、6、25)

縦横・5×2cm

單なる思い付きの遊びである、昔日に高尾山に登った記

憶に基づき、印篆で刻した「苦抜門高尾山」である。あの苦

の「口」の部分を潜り抜けると、本當に苦が抜けるのかなあ

、そうであるならもう一度登って潜り抜けたい等と、愚かな

思いが錯綜するこの頃である。信じる者は救われるとは言

うが、神主の倅でありながら甚だ信仰心の薄い己は、どうも

神佛を信じる氣持になれないのである。しかし、この數年來

の病苦を蹴散らし踏み越えて來ている現況から鑑みれば、

或いは八百万の神々の御加護と天祐が有ったやも知れぬ

、と思うのである。


[ギャラリー一覧へ戻る]