ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、7、24)

縦横・3×2.5cm

金文で刻した、「至老苦貧加之以疾忘」(老に至り貧に

苦しみ加之《しかのみならずよ》疾と忘とを以てす)であ

る。退職して年金生活となり貧困に苦しんでいるが、其

れだけでは無く、疾病と忘却にも苦しめられている。體

力は衰え物忘れも酷くなり、金が無い上に病にまで侵さ

れる、踏んだり蹴ったりとはこの様な状況を言うのであ

ろうか、「天道是か非か」などと嘆きつつも、何處かこの

状況を樂しんでいる己が居る。


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