ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、8、8) |
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縦横・2×2cm 『宋史』李垂傳の一句を金文で刻した、「趨炎付熱」(炎 に趨り熱に付く)である。権勢の彊い者に從い、媚び諂 って仕える事である。まあこれは、古今東西世の常であ ろう、「寄らば大樹の陰」とも言うが、守る物が多ければ 多い程、権力者に靡くのは宜なるかなである。では己は 如何だったのかと振り返れば、敢えて異を述べる事は 有っても趨炎付熱に趨った記憶は無い、故にややこし く面倒な問題を生じさせていたが、其れと切り結んで渉 って行くのも、亦た樂しかった。因って己は「趨氷付水」 ではなかったのかと思って居る。 |