ギャラリー解説

書画

真田信幸、木版・楷書五字(江戸時代、AD?1750〜1850)

木版紙本・・縦75cm、横30cm

「慶長十三年二月 真田信幸」の署名が見られる。真田

信幸(1566〜1658)は、信州の戦国武将真田昌幸の

長男で、真田幸村の兄である。関ヶ原の戦いでは、父・

弟と袂を分かちて東軍(徳川家康)に参加し、家名の存

続を図り、信濃松代藩の祖となっている。家康の機嫌を

憚って、名を信幸から信之に改めているが、本品は、真

田信幸が揮毫した文字を版木に起こし、それを刷ったも

ので、刷りは江戸後期頃と思われる。また揮毫は改名以

前のものである。戦国武将の字のサンプルである。


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