ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、9、22)

縦横・1.9×1.5cm

『列子』力命篇の一語を、甲骨文で刻した「死生自命」(

死生自ら命あり)である。死生には自ら天命が有ると言う

力命篇には、「生生死死は物に非ず我に非ず、皆命なり

」と言い、命に非ずとすれば、仁智なる者は必ず壽であり

、凶愚なる者は必ず夭であるはずであるが、必ずしも其

の様には成っていない、故に「死生自ら命あり」だと言う

。今の己の如き状況に至ると、成る程尤もだと思う心境

に成る。これも天命、あれも天命と。


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