ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、10、9)

縦横・2.3×2.3cm

『後漢書』趙壹傳の一句を、金文で刻した「洗垢求瘢」(

垢を洗ひ瘢《きず》を求む)である。殊更他人の粗探しを

する事である。趙壹傳には、「好む所は則ち皮を鑽りて

其の毛羽を出し、悪む所は則ち垢を洗ひて其の瘢痕を

求む」と有る。氣に入らない相手に對しては、徹底的に

粗探しをして責め立てようとするのは、良く見られる光景

であるが、其れは止めた方が宜しい、何故なら其れは

ブーメランの如く己の身に戻って來るからである。


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