ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、10、20) |
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縦横・3.3×2.4cm 『論語』顔淵篇の一句を、戰國篆文で刻した「一朝之忿」 (一朝の忿《いかり》)である。一時的な怒りの事である。 顔淵篇には、「一朝の忿に其の身を忘れ、以て其の親に 及ぼすは、惑に非ずや」と有る。此れは「忿」だけの話で は無い「喜」も同じである。一朝の「忿」や「喜」に身を任せ て感情を露わにすると、得てして身を誤る事になる。故に 一朝に生じた感情は、一歩下がって冷静に考える必要が 有るであろう。最近は一朝の感情を爆発させ、他者に危 害を加える人が増えた様に思われるが、悲しい事である。 |