ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、10、21)

縦横・2.6×2.6cm

『晉書』王獻之傳の一節をアレンジし、古璽文で刻した「

全豹一班」(全豹をば一班もてす)である。たった一つの

事から、其のものの全體を批評する事である。「一班全豹

」とも言う。王獻之傳には、「此のカは亦た管中より豹を窺

ひ、時に一班を見る」と有る。一事を以て萬事を評する事

は、避けた方が良い。確かに全豹一班の評は分かり易く

、一見なるほどと思わせるが、注意をしないと全體を見誤

る事に陥り易い。


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