ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、10、24)

縦横・3×2.6cm

『荘子』天地篇の一句を、甲骨文で刻した「壽多辱」(壽な

らば辱多し)である。長生きすると恥を掻く事も多いと言う

事である。天地篇には、「男子多からば則ち懼多く、富ま

ば則ち事多く、壽ならば辱多し」と有る。此は華の封人が

堯の三多をい祝った時、堯が固辭した言葉の一句である

。此の言葉は、實に身に摘まされる、己は後期高齢者と

なり、日々實感しているからに他ならない。欲だけは有

るが、禮を欠き恥を掻く事が、本當に多くなった。


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