ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、10、26)

縦横・3×2.6cm

『南史』荀伯玉傳の一句を、金文で刻した「飲灰洗胃」(灰

を飲み胃を洗ふ)である。己の過誤を悔い改め、再起を

圖る決意の言葉である。荀伯玉傳には、「若し某の自ら新

にするを許さるれば、必ず刀を呑みて腸を刮き、灰を飲

みて胃を洗はん」と有る。「呑刀刮腸」でも、同じく再起の

決意を表す言葉と成る。亦た典據さえ熟知していれば、

「呑刀飲灰」でも「刮腸洗胃」でも、決意の言葉と成る。


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