ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、11、1)

縦横・3.3×2.5cm

『春秋左氏傳』桓公十一年の一句を、甲骨文で刻した「

不疑何卜」(疑はざれば何ぞ卜せん)である。迷いや疑

いが無ければ占う必要など無い、迷うからこそ卜するの

であるよ言う。十一年には、「卜は以て疑を決す、疑はず

んば何ぞ卜せん」と有る。確かにその通りで、人とは良く

迷う者である。迷ったり疑ったりするからこそ、占いや人

の意見に方向性を見出そうとするのである。己は昔は良

く人の意見や考えを求めていたが、後期高齢者を過ぎ

て、迷ったなら迷ったで亦た良いか、と思う様になって來

た。


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