ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2025、11、7)

縦横・3.2×1.6cm

宋玉の「高唐賦」の話を、甲骨文で刻した遊印の「旦雲暮

雨巫山之夢」(旦《あした》に雲となり暮に雨ふるは巫山の

夢)である。男女の情交を表した言葉である。同じ巫山でも

全く意味の異なる、「汨羅の淵に波騒ぎ、巫山の雲は亂れ

飛ぶ・・・」と言う歌も有ったが、昭和は遠くなりにけり、であ

ろうか、昭和の老人は、権門に義憤の血潮は湧くものの、

如何せん、身體が混濁の世に立つ事を拒否している。


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