ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用遊印一顆(現代、AD2025、11、8)

縦横・3.2×1.4cm

『晉書』王凝之妻謝氏傳に有る話から、甲骨文で刻した遊

印の「詠雪才」(詠雪の才)である。女性の詩文の才能を褒

めた言葉である。凝之の妻である謝奕の娘謝道韞は、一

族が集まっている時、俄に雪が降って來た、叔父である謝

安が、「この雪をどう思うか」と皆々に問った所、道韞が「未

だ柳絮の風に因りて起こるに若かず」と答え、其の詩才豊

かなのに驚いた謝安が大いに喜んだと言う話である。世間

には、「詠雪の才」有る方々が多く居られる。己は、「才」は

無くしかも「蛍雪の努力」も怠った様な輩である。


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