ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用遊印一顆(現代、AD2025、11、10) |
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縦横・2.8×1.7cm 『史記』魏其武安侯傳の一句を、金文で刻した遊印の「轅下 之駒」(轅下の駒)である。束縛を受けて自由にならない、或 いは力不足で動きが取れない事である。武安侯傳には、「今 日の廷論、局趣し轅下の駒を効す」と有る。普段は人の是非 を明言する人も、いざ公的な場に臨んでの論議となると、言 を左右にして何も言わない、其の様な状況に對し、「貴方は 轅下の駒を効しておられる」などと言う。何かに付けて尤も らしい立派な事を言われるが、いざとなると途端に轅下の 駒を示めされる方々は、結構居られる。 |