ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、11、12)

縦横・2.6×2.6cm

『書經』武成篇の一句を、古璽文で刻した「偃武修文」(武

を偃し文を修む)である。武事を止めて文事を修める事、

つまり天下が平和に向かう事である。武成篇には、「乃ち

武を偃し文を修め、馬を崋山の陽に歸し、牛を桃林の野

に放ち、天下服すさざるを示す」と有る。今や東歐でも中

東でも東亜でも、偃武修文の氣運が高まっているが、氣

運だけでは如何ともし難いものが有るのも、亦た現實で

ある。人は誰しも偃武修文を望むが、其處には複雑な情

と理とが絡み合っている。


[ギャラリー一覧へ戻る]