ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、11、14)

縦横・3.8×2.6cm

『後漢書』馬援傳の一句を、金文で刻した「老當益壮」(老

いて當に益々壯《さかん》なるべし」である。老齢に至った

なら尚更一層志を彊固にするべきである、と言う事である

。馬援傳には、「丈夫志を爲す、窮しては當に益々堅なる

べく、老いて當に益々壯なるべし」と有る。己も將に其の

様に思って居る。己が大東で學び續けた漢文訓讀技術、

この技を少しでも後世に傳得て行きたいと言う志は、老い

て當に益々壯なるべしである。今も東洋研究所で讀み續

けている『藝文類聚』、已に三十五卷分は讀了したが、未

だ六十五卷分が殘っている。自分も訓讀してみたいと思

われる方は、是非ともこの研究會に御參加賜りたい。未

讀の文獻を、知恵を絞って讀みこなして行く作業は、浮世

離れした樂しい時間です。


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