ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、11、16)

縦横・3.8×2.6cm

金文で刻した「束髪切爪」(髪を束ね爪を切る)である。い

ざ鎌倉とでも言うべき何か大事な事を始める時の心構え

である。普段は晴耕雨読の生活で、髪も爪も伸ばし放題

であるが、心を決して何かを始める時には、髪を束ね爪

を切って立つのである。己は髪を束ねた事は無いが、頭

を丸めて反省の意を示した事は多々有った。唯一度だけ

血氣盛んな時代に、髪を落とし爪を切って事に臨んだ事

が有ったが、遙か昔の若氣の行動であった。


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