ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、11、24)

縦横・2.6×2.6cm

『禮記』曲禮上の一句を、古璽文で刻した「温清(にすい)

定省」で、親孝行を盡くす事である。曲禮上には、「凡そ人

子爲るの禮、冬は温に夏は清(にすい)に、昏に定めて晨

に省る」と有る。寒い時は暖かい衣を着せ、熱い時は涼し

い着物、夕方には床を整え、明け方には様子を窺う、この

様に日々親孝行を盡くすのが、人の子たる者の禮である

と言う。己は、人の子たる禮を殆ど欠いた一生であったと

思って居る。


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