ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、11、29) |
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縦横・2.5×2.5cm 『鹽鐵論』殊路篇の一句を、金文で刻した「畫脂鏤氷」(脂 に畫き氷に鏤む)である。苦勞しても効果が無い事、つま り無駄な徒勞を表す言葉である。殊路篇には、「内に其の 質無くして外に其の文を學ぶは、賢師良友有りと雖も、脂 に畫き氷に鏤むが若し、日を費して功を損す」と有る。己の 日々の石彫りは、この畫脂鏤氷以外の何物でも無い。其の 事は十分に承知してはいるが、石彫りの樂しさの方が徒勞 よりも勝っているのである。 |