ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、3、10)

縦横・・2.4×2.4cm

『漢書』息夫躬傳の一句を、金文で刻した「先爲主」(先

に入るを主と爲す)で、先に耳に入った言葉が頭にこび

り付き、後からの言葉を受け入れにくくする事である。息

夫躬傳には、「唯だ陛下は古戒を觀覧し反覆參考するの

み、先に入るの語を以て主と爲す無かれ」と有る。己の

如き凡人は、どうしても先入観に捕らわれ易い傾向が有

る。


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