ギャラリー解説

書画

北海江邨綬、行書七絶(江戸時代、AD1713〜1788)

紙本肉筆・・縦22cm、横28cm

「北海江邨綬」の横に、陰刻「江邨綬印」と陽刻「君錫」の落款が

押されている。江邨北海は明石の人で、名は綬、字は君錫、号

を北海と称し、福井藩儒伊藤龍洲の次男で、明石藩儒の梁田

蛻巌に学び、二十二歳で父に代わり経史を講説し、朱子学を奉

じて詩文に長じ、詩社賜杖堂の盟主となっている。その後宮津

藩儒江邨毅庵の養子となって江邨姓を名乗り、宮津藩に仕えて

儒臣となるが、晩年は京に家塾対梢館を開いて、門弟の教授に

専念している。当時、大阪の片山北海・江戸の入江北海と共に

「三都の北海」と称され、また兄の伊藤錦里・弟の清田タン叟と共

に、「伊藤の三珠樹」とも称されている。


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