ギャラリー解説

書画

傳・粕谷磯丸、和歌(江戸時代、AD1663〜1746)

紙本肉筆・・縦29.5cm、横45.6cm

「八十二翁磯丸」の署名が有る。粕谷磯丸は伊良湖(愛知)の人で、名を磯丸

と言った貧しい漁師の子であるが、母の病気平癒祈願に伊良湖神社に日参中

、人が奉納絵馬の歌を作って読み上げるのに感動し、己も文字を学んで歌を

作りだした漁夫歌人で、生涯に二万首程の歌を作っている。その歌は宮中にも

伝わり、公卿の特別の計らいで昇殿を許され、龍顔を拝し奉ったとも伝えてい

る。本品は、「傳」であり真贋は不明である。


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