ギャラリー解説

書画

一堂東條弘、草書十字(江戸時代、AD1778〜1857)

紙本肉筆・・縦125cm、横29cm

「一堂東條弘」の下に、陰刻の「東條弘印」との「焚

書?人」の落款が押されている。東條一堂は上総の

人で、名は弘、字は子毅、号を一堂・瑤谷關lなど

と称し、京に出て皆川淇園に師事し、江戸に帰って

門弟に教授する傍ら、朝川善庵や佐藤一斎らの名

儒と交わって名声を挙げ、弘前藩藩校稽古館の督

学となって弘前に赴くが、暫くして江戸に帰り家塾を

開いて講説に従事している。その学は古注を宗とし

た折衷の学で、温厚な人柄と高い識見から、多数の

諸侯の師事を得た儒者である。


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