ギャラリー解説

書画

馬陵齋藤篤信、行草書十字(幕末維新、AD1825〜1891)

紙本肉筆・・縦137cm、横32.5cm

「辛巳(明治十四年・1881)朧尾 馬陵小史」の下に、陽

刻「馬陵小史」と、陰刻「齋藤篤信」の落款が押されてい

る。齋藤馬陵は米沢の人で、名は篤信、号を馬陵と称し

、初め藩校興譲館で学び、江戸に出て昌平黌の古賀トウ

庵に学んだ後、興譲館の勤学兼助読となった儒者である

が、戊辰戦争の時は米沢藩の参謀になっている。維新後

は、山形県師範学校初代校長や学習院教授を歴任し、

米沢市丸の内一丁目に有る招魂碑(戊辰・西南両戦争

の戦死者慰霊)の文は、彼の揮毫に係る。


[ギャラリー一覧へ戻る]