ギャラリー解説

書画

鳴鶴日下部東作、行草書五絶(近代、AD1838〜1922)

紙本肉筆・・縦138.5cm、横34.5cm

「鳴鶴仙史東作」の下に、陰刻「日下東作之印」と陽刻

「子暘父」の落款が押されている。日下部鳴鶴は近江

の人で、名は東作、字を士(子)暘、号を翠雨・鳴鶴・

鶴廬などと称し、維新後大久保利道の信任を得て、内

閣大書記官となるが、利道死後は退官して書に一生

を捧げた人で、初めは卷菱湖の風を習うも、貫名ッ翁

に私淑し、楊守敬の来朝に当たり書法を問い、更に中

国に渡って兪曲園や呉昌碩らと交わり、格調高い書を

著し、近代随一の大家と称される書家である。


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