ギャラリー解説

書画

傳・梁川榎本武揚、行書七絶(近代、AD1836〜1908)

絹本肉筆・・縦34.5cm、横75cm

「梁川」の署名が有る。榎本梁川は江戸の人で、名は武揚、号を梁川と称し、幕臣の

海軍副総裁として、函館五稜郭で官軍と戦い、維新後は北海道開発に従事し、外相

や文相などを歴任した政治家である。本品は、席上で請われて急に認めた榎本の作

と、伝えられているが、伝世の榎本作品と比べると筆運びが些か柔らかい。ただ宴席

での酔筆と言われれば、その可能性が無い訳でも無い。因って一応「伝・榎本」として

おくが、或いは全く別人の「梁川」かもしれない。


[ギャラリー一覧へ戻る]