ギャラリー解説
書画
驥山川村慎一郎 、漢字仮名交り文(近代、AD1882〜1969) |
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紙本肉筆・・縦16.9cm、横27cm 教育勅語が漢字仮名交じり文で書されている。「大日本帝国静岡縣遠江国山 名郡久努村々松清水谷 川村慎一郎謹諳書 十年七ケ月」の下に、陰刻「朝埜 雨有情風」の落款が押されている。川村驥山は静岡の人で、名は慎一郎、字 は子叔、号を驥山と称し、四歳の頃より父東江に漢学・書道を学び、更に太田 竹城や岡田良一郎らに漢学を学び、明治二十七年の明治天皇銀婚式典に於 いて、十三歳で楷書『孝経』と草書『出師表』を暗書し、天覧の栄を賜り神童と 称された、昭和を代表する天才書家である。本品が、彼の十歳の時の書とすれ ば、将に貴重な資料であり、珍品である。 |