ギャラリー解説

書画

新川山田長宣、行書七絶(幕末維新、AD1827〜1905)

紙本肉筆・・縦136cm、横32.5cm

「源長宣」の下に、陰刻「長宣之印」と陽刻「子昭氏」の

落款が押されている。山田新川は越中の人で、名は

長宣、字は子昭、号を新川・太刀山人と称し、加賀藩

儒永山亥軒門下の儒医であるが、作詩に専念して藩

校明倫堂で教え、維新後は更に漢詩を中村敬宇に学

び、東京で詩社正葩吟社を創立した漢詩人である。昭

和六年に平安書肆が刊行した『明治三十八家絶句』中

に、永山亥軒の「謝山田新川評定拙詩」が収められて

いる。本品は、「甲午中秋」と有れば、明治二十七年

(1894)・六十八歳の作である。


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