ギャラリー解説

書画

正山高場亂、草書七絶(幕末維新、AD1831〜1891)

紙本肉筆・・縦129.5cm、横54cm

「高亂 正山」の下に、陽刻「正山」と陰刻「????

」の落款が押されている。高場正山は福岡の人で、

名は亂、字は元陽、号を空華堂・正山(本来は父の

号であるが、後を継いだ為に踏襲したようである)な

どと称し、福岡藩の眼科医であった高場正山の末娘

(二女)である。正山には男子も有ったが、なぜか末

娘の亂を跡継ぎとして藩に願い出、亂を男として育

てている。彼女は酒豪で大刀を帯び、儒者亀井陽洲

の門に入り、亀井派の三女傑と称され、漢学に精通

して自らも與志塾を開き、人材を育成して頭山満ら

を育て上げ、「玄洋社の生みの母」とも言われ、一

生を男装で通した女儒者である。


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