ギャラリー解説

書画

恭齋市河三千、隷書文(江戸時代、AD1796〜1833)

紙本肉筆・・縦175cm、横96cm

「恭齋」の下に、陽刻回印の「河三千印」と陰刻「我實幽

居無復東西緑」の落款が押されている。市河恭齋は讃

岐の人で、名は三千、字は桃翁、号を恭齋・学古庵など

と称し、本姓は稲毛氏である。彼は、高芙蓉の高弟であ

る篆刻家稲毛屋山の子であるが、市河米庵の門に入っ

て書を学び、その才を見込まれて最初の養子となり、市

河姓を名乗っている。尚恭齋が若死にしたため、米庵が

次ぎに迎えた養子が遂庵である。


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