ギャラリー解説

書画

羽峰南摩綱紀、行書七絶(幕末維新、AD1823〜1909)

紙本肉筆・・縦134cm、横33.5cm

「従四位南摩綱紀」の下に、陰刻「南摩綱紀」と陽刻「

字曰士張」の落款が押されている。南摩羽峰は会津の

人で、名は綱紀、字は士張、号を羽峰と称し、初め藩

校日新館に学び、次いで江戸に出て昌平黌で経史百

家を修め、更に洋学を杉田成卿に、蘭学を緒方研堂

に学び、会津京都藩邸学識となり、維新後は淀藩に招

かれて督学となり、藩校明親館で教授した後、東京帝

国大学教授などを歴任した漢学者である。七言絶句

ではあるが、結句が八字(去の字が余分)の字余りで

二十九字であり、旧作を写す時の書き誤り作品であろ

うと思われる。


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