ギャラリー解説

書画

琴橋香川徽、草書七絶(江戸時代、AD1794〜1849)

紙本肉筆・・縦130cm、横29.7cm

「琴橋漁人書」の下に、陰刻「香川徽印」と陽刻「琴

橋一號桐處」の落款が押されている。香川琴橋は安

芸の人で、名は徽、字は公琴、号を琴橋・桐處・古

桐などと称し、本姓は北川氏であるが、大阪に出て

書家香川子硯の養子となり、劉琴溪に学んで家塾

を開き、講説に従事した能書家の儒者で、嘉永二年

(1849)に『浪華名勝帖』を刊行している。尚、彼は

明治から昭和初期に活躍した劇作家にして詩人で、

日本に最初にイプセンを紹介した高安月郊(1868

〜1944)の祖父に当る。


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