ギャラリー解説
書画
イン(竹+均)軒大須賀履、四君子圖併行書十九字讃(近代、AD1841〜1912) |
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紙本肉筆・・縦132cm、横33cm 花瓶に入れた梅と竹、瓶側に菊と蘭が描かれ、花瓶の中央に画賛「紀元二 千五百四十二(明治十五年・1882)六月 作于中野村寓居 鴎渚酔酒 履 」が書かれ、その下に、陽刻「眼歳世事翻棊夢裏家山意畫屏」の落款が押 されている。大須賀イン軒は磐城の人で、名は履、字は子泰、号をイン軒と 称し、300種近くの著述を残した岩城の大儒者で平藩儒を務めた神林復所 の三男で、江戸の昌平黌に入って安積艮斎の門に学び、藩に仕えて儒臣と なるが、廃藩置県後に行方・宇多の郡長になり、その後に士籍を脱して大須 賀氏の養嗣子となり、家塾を開いて子弟に教えた漢学者で、晩年東北大学 の漢文担当教授となり、詩名を馳せた漢詩人でもある。ここに記されている 中野村とは、宇多郡中野村(現、相馬市)である。 |