ギャラリー解説

書画

傳・素行山鹿高祐、行書十六字(江戸時代、AD1622〜1685)

絹本肉筆・・縦90cm、横27.5cm

「山鹿素行書」の下に、陽刻墨印「彬卿」の落款が押されて

いる。山鹿素行は会津の人で、名は高祐、字は子敬、号を

素行・隠山などと称し、九歳で林羅山の門に入って朱子学を

学び、十八歳で北条氏長に就いて兵学を学んだ人で、三十

一歳で赤穂浅野侯に仕えて古学を講じているが、罪を得て

流罪蟄居すること十年、以後は古学を廃して山鹿流兵学の

みを講じた儒者にして兵学者である。本品は、明かに「傳」

であり、江戸の中期から後期にかけて書かれた品であろう。


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