ギャラリー解説
書画
氣山中島氣崢、行書十六字(近代、AD1863〜1936) |
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紙本肉筆・・縦137cm、横33.5cm 「中島氣崢謹書」の下に、陰刻「中島氣崢」と陽刻「 氣山老?」の落款が押されている。中島氣山は土佐 の人で、名は氣崢、号を氣山と言い、徳富蘇峰傘下 の国民新聞記者として活躍した漢学者にして漢詩人 で、高知市第九代市長(1917〜1921)中島和三 の兄である。彼は、熱田神宮宝物館所蔵「坂本龍馬 肖像画」(公文菊僊作)に、行書七言絶句の贊文を 書いている。本品の字は、甚だ上手くない字である が、生真面目さが溢れている。二行の頭に「天」字 を持ってこなければ、もう少しバランスが良くなった と思うが、行頭の「天」に拘った所に、生真面目さが 伺われる。 |