ギャラリー解説

書画

梅樹軒賣茶翁東牛 、行書七絶(江戸時代、AD1791〜1879)

紙本肉筆・・縦101cm、横29cm

「辛未春賣茶道人東牛」の下に、陽刻「來觀」と陰刻「東牛之

印」の落款が押されている。梅樹軒東牛は京の人で、僧名

を來觀、号を梅樹軒・東牛・魁魁園などと称し、有馬や但馬

の寺に住していたが、江戸に出て煎茶を広め、その後大阪

高麗橋で茶店を開き、煎茶を教授しつつ和漢の煎茶道具を

売った売茶翁であるが、煎茶家系譜で石川丈山を元祖とし

て、自らを七世の孫と位置づけ、売茶翁三代目(高遊外売

茶翁・八橋売茶翁・梅樹軒売茶翁)と名乗ったため、煎茶道

に於いてあまり評判の良くない人物である。


[ギャラリー一覧へ戻る]