ギャラリー解説

書画

金陵芳野世育、行書七字對(江戸時代、AD1802〜1878)

紙本肉筆・・縦104cm、横58.7cm

「半銭利人乃虎、一釣名餌吾其魚。金陵老人芳野育書」

の下に、陰刻「芳野世育」と陽刻「字叔果」の落款が押さ

れている。亦、紙の右下には、中国の清朝時代の紙肆で

ある「元麟慎記」の屋号の落款が押されている。芳野金

陵は下総の人で、漢詩人芳野南山の次男として家学を

受け、江戸に出て亀田鵬齋に師事し、浅草で家塾を開く

が、後に駿河の田中藩に仕えて藩の文教に尽力し、次い

で幕府に聘されて昌平黌の教授となった儒者である。


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