ギャラリー解説

書画

勺水日下寛、行草書七言對(近代、AD1852〜1925)

絹本肉筆・・縦117cm、横33.5cm

「己未(大正八年・1919)書勺水寛」の横に、陰刻

「日下寛印」と陽刻「子栗氏」の落款が押されている

。日下勺水は下総の人で、古河藩士松高三右衛門

の次子であるが、日下姓を名乗り、名は寛、字は子

栗、号を勺水と称し、漢学を川田甕江や重野成齋に

学び、修史局に職を奉じて東大史学科講師を兼ね

るが、職を辞して文墨に親しみ、塩谷青山らと迴瀾

社を創立し、『大正文学』を用いて文運の回復に尽

力した漢学者にして漢詩人である。


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