ギャラリー解説

書画

錦水秋吉質、行草書文(江戸時代、AD1786〜1855)

紙本肉筆・・縦109cm、横60.5cm

「秋吉質書」の下に、陰刻「秋吉質字大卿」と陽刻「天

明丙午歳人曰五更生」の落款が押されている。「嘉

永甲寅孟夏」とあれば、嘉永七年(この年は11月に

安政元年となっている)の作である。秋錦水は京の人

で、名は吉質、字は大卿・雲桂、号を錦水と称した儒

医で、嘉永二年に『温疫論私評』なる本を著している

が、詳細は不明である。ただ文政十三年から嘉永五

年にかけての『平安人物志』の医家の項に、室町二

条南の医者として記載されている。


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