ギャラリー解説

書画

西疇萩原裕、草書五絶(幕末維新、AD1829〜1898)

紙本肉筆・・縦134cm、横53cm

「西疇居士」の下に、陰刻「西疇居士」と陽刻「原?

?印」の落款が押されている。萩原西疇は江戸の人

で、名は裕、字は好問・公寛、号を西疇と称し、祖父

の大麓・父の樂亭・叔父の緑野は全て儒者として一

家を成した人々で、彼は三歳で父を失い、叔父緑野

に就いて家学を修めて折衷学を旨とし、二十六歳で

家塾を継いで諸生に教え、新井白石の『読史余論』

を校訂して名声を得るが、更に杉田成卿らに就いて

洋学も修め、今治藩に招かれ儒臣となって藩学の

改新を図り、維新後は学習院・高等師範学校などの

教員を歴任している。


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