ギャラリー解説

書画

梅園三浦晉、俳句(江戸時代、AD1723〜1789)

紙本肉筆・・縦93cm、横15.5cm

「晉」の下に、陰刻「三浦晉印」と陽刻「安貞」の

落款が押されている。三浦梅園は豊後の人で

、名は晉、字は安貞、号を梅園・洞仙・季山な

どと称し、初め杵築藩儒綾部絅齋に学び、次い

で中津藩儒藤田敬所の門に入り、更に長崎に

遊学して学んだ儒者で、天地造化の理に関心

を持って条理学を唱え、天文・物理・経済・博物

・医学などにも通じた博学者で、詩書も善くして

いる。本品は俳句で、「二聲の中に淀安梨保登

登ぎ須」と、達筆な筆遣いで書かれている。梅

園の俳句は珍しく、貴重な資料であろう。


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