ギャラリー解説

書画

黄邨向山榮、蘭圖併行草書五律讃(幕末維新、AD1826〜1897)

絹本肉筆・・縦42cm、横42cm

「黄邨」の下に、陰刻「向榮私印」と陽刻「字曰欣夫」の落款が押されて

いる。向山黄邨は江戸の人で、名は榮、字は欣夫、号を黄邨と称し、本

姓は一色氏である。初め漢学を千坂莞爾に学び、更に昌平黌で学んだ

後、幕府に仕えて目付となり、また駐仏公使となってナポレオン三世に

謁見した儒者で、特に詩に長じており、維新後は詩社「晩翠吟社」を結

成している。


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